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2009年6月21日 (日)

フジ新報道2001も不公平な4党討論方式を採用

 6月21日放送のフジテレビ「新報道2001」

 政党討論会で西松建設事件を取り扱った。狙いは民主党攻撃である。

 民主党攻撃の偏向報道では、各局が足並みを揃えているが、フジサンケイとテレビ朝日の偏向が突出している。

 サンデープロジェクトが採用し始めた「4党討論形式」。

 出席政党は、自民、公明、民主、共産だ。

 国会の政党別議席数を調べると下記の通り。

衆議院  480議席 

与党   336議席
自民党  305議席
公明党   31議席 

野党など 144議席
民主党  113議席
共産党    9議席
社民党    7議席
国民新党   4議席
新党日本   0議席
その他    1議席
無所属    9議席 

欠員     1議席

参議院  242議席 

与党   105議席
自民党   84議席
公明党   21議席 

野党など 137議席
民主党  110議席
共産党    7議席
社民党    5議席
国民新党   4議席
新党日本   1議席
無所属   10議席 

 共産党は次期総選挙を控えて、テレビ番組などでの討論では、自民党攻撃よりも民主党攻撃に力点を置くことが多い。反自民票が民主党に集中することを避けるためなのか、自民党を側面支援するためなのか、理由は定かでないが、民主党攻撃を示す。とりわけ、「政治とカネ」の問題では、不思議なことに金権政党自民党に対するより、民主党に対する攻撃の方が激しい。

 自民、公明、民主、共産の4党討論形式は、民主党を1対3の討論に追い込むための設定である。この意味で「政治的公平」に反するものである。

 田原総一朗氏がMCを務めるテレビ朝日「サンデープロジェクト」がこの形式を採用して以来、NHKも時折、この形態を採用することがある。

 共産党と社会民主党の議席数は、

共産 衆9 参7 計16

社民 衆7 参5 計12

で大差がない。

 社民に国民、新党日本を加えると、

社+国+日 衆11 参10 計21

になり、共産党を大幅に上回る。

 与野党全面対決の総選挙を目前に控えていること、バランスの取れた討論を実施するには、共産を除く野党勢力からもう一人出演させなければ、適正な討論を行なうことができない。

 拙著『知られざる真実-勾留地にて-』に詳述したが、NHK日曜討論でも出演者を決定する段階で、番組の結論をコントロールすることができる。

 力の拮抗した論者を2対2で出演させれば論議は互角になる。3対2で出演させれば3が有力だとの印象が生まれる。2対2でも論者の格に格差を付ければ、一方に有力な印象が生まれる。

 テレビ討論は時間が限られている。適正な舞台設定を確保しないことが放送会社の「偏向」を示している。

 民主党の蓮舫議員の討論術は自民党の大村秀章氏の討論力をはるかに上回っている。本日の新報道2001では、蓮舫議員の討論力が設定の不公平さをカバーしたが、放送会社は放送法第3条を遵守するスタンスを守らなければならない。

 また、西松事件国沢前社長の公判での検察側陳述は、一方的なもので、あまりにもお粗末なものだった。自民党議員に対する「他人名義による献金」が摘発の対象から外されたことに対する説明もまったくなされなかった。この公判を材料に民主党を攻撃することは不可能である。

 番組後半では女性が代表を務めるマナー研修会社を礼賛する放送が行なわれたが、日本郵政株式会社取締役を務める奥谷禮子氏が代表を務める株式会社ザ・アールの業務とイメージを重ね合わせようとしているのだろうか。「新報道2001」の映像を見て、以下の記事がすぐに頭に浮かんだ。

 株式会社ザ・アールは日本郵政公社から7億円もの業務を受注した実績を有しており、その背景の不透明さが指摘されている。週刊ダイヤモンド2009年5月23日号がザ・アールによる日本郵政公社でのマナー研修に関する記事を掲載しているので、以下に転載する。

 

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週刊ダイヤモンドは「7億円をどぶに捨てたマナー向上運動の顛末」の見出しを付けて株式会社ザ・アールによるマナー研修の内容を紹介している。

「「これがスカイブルーの挨拶です」--元キャビンアテンダント(CA)だという講師はそう言うと、深々とお辞儀をしてみせた。お辞儀をされたお客さんが青空のような爽快さを感じるから「スカイブルー」なのだそうな。

続いて、書留配達のロールプレイング。配達先でまず自身の所属局と部署、名前を言ってスカイブルーのお辞儀をし、満面の笑みで「○○様、本日は書留をお届けに上がりました」と告げなければならない。参加した職員はたまらず、研修を見守る幹部に尋ねた。

「あんなことをしたら配達先が気味悪がってドアを開けてくれなくなるけど、本当にやるんですか」--。

 この接遇マナー研修や、後述する「星」獲得のための筆記試験を公社設立以前から一手の請け負ったのが、奥谷禮子氏率いる人材派遣会社ザ・アール。公社から7億円もの仕事を受注していたことが明らかになっている。

公社は非常勤を含む約38万人の職員全員の接客態度をランク付けしようとした。ランクは上から三つ星、二つ星、一つ星、星なし。星の獲得には研修参加が不可欠で、二つ星、三つ星には筆記試験が課される。獲得すれば星の絵柄入りのバッジが支給される。

当初、「星のない職員は接客業務からはずす」とまで宣言していたが、現実には慢性的人手不足のために職員が星を獲得するまで待っている余裕などなかった。加えて、7億円もの取引がある奥谷氏が日本郵政の社外取締役に就任したことが国会で問題となり、民営化後は星の認定制度そのものが雲散霧消してしまった。「7億円はどぶに捨てたようなもの」(郵政関係者)だ。

「人にマナーを説く前に、経営者としての“マナー違反”をなんとかしてほしい」とは郵政関係者の弁。しかし、相変わらず西川善文・日本郵政社長の懐にはがっちり食い込んでいるのだという。」

 テレビで放映されたような研修が日本郵政公社職員に行なわれたのかどうかは定かでないが、郵便集配業務職員に対するこのような研修実施が噴飯ものであることは間違いない。

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» 小池百合子女史は、国際法違反を知らぬのか? [雑感]
昼、テレ朝のを観ていたら小池百合子女史の顔が流れていた。 「予防的先制攻撃を行わない」 との文言が盛り込まれたことに抗議したというのでさっさと辞任をしたわけで 「予防的先制攻撃」と「自衛的先制攻撃」の違い を知っていて口を拭っているように思えてならない。 「予防的先制攻撃」は 、少し詳しい方であるならば、 国際法違反であることは周知の事実である。 つまり、「予防的先制攻撃」を入れる事が、「専守防衛で手足を縛られて又同じ内容を入れる必要はない」とする小池女史の言葉は、非常に危険極まりない話であり詭弁で... [続きを読む]

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