竹中平蔵氏が国会出頭から逃げ回っていた理由
5月21日の参議院予算委員会審議で、国民新党の自見庄三郎議員は、新型インフルエンザ問題に対する舛添厚労相の対応が力み過ぎていると指摘した。厚労省の過剰反応、首相がテレビCMにまで登場する過剰反応が、社会の過剰反応を生み出す原因になっていることを的確に指摘した。
麻生首相のテレビCM出演は、政府広報予算の総選挙対策への流用であると批判されても仕方がないだろう。
また、自見庄三郎議員は、鳩山総務相に西川善文日本郵政社長の解任を強く要求した。鳩山総務相が最も重要な局面で腰砕けになるなら、鳩山氏は政治生命を失うだろう。鳩山総務相の西川氏解任方針を麻生首相が拒絶するなら、鳩山氏は総務相を辞任するべきだ。いずれにせよ、この期に及んで方針が定まらないのは優柔不断のそしりを免れない。
「かんぽの宿」疑惑に関連して、参議院総務委員会は竹中平蔵氏に対して、2度にわたって参考人としての出席を求めた。
「日本郵政が株式会社として発足したのちは、日本郵政のすべてが西川社長に委ねられ、行政や担当相が介入することは「根本的に誤っている」」とする竹中平蔵氏の姿勢が、問題の根源に存在する。
竹中氏は国会への出頭を2度とも拒絶したが、このことについて、竹中氏は「週刊ダイヤモンド」のインタビューで、「三日後の昼何時に来いと言われて行けるわけないじゃないですか」と答えている。
検索してみたところ、「喜八ログ」様も同じ指摘を示されていた。
参議院総務委員会ないし予算委員会は、ある程度前もって竹中氏の出頭可能な日時を確認のうえ、竹中氏の出頭を求めるべきだ。この場合、竹中氏は国会出頭から逃げることを許されない。竹中氏が国会出頭から逃げ回るようであれば、参考人招致を証人喚問に切り替えるべきだ。
知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
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