社民党福島瑞穂党首が「エコ」政策の矛盾を追及
5月21日の参議院予算委員会審議で、社民党の福島瑞穂党首が
①「エコポイント」、「エコカー」に対する優遇策が環境負荷を高める懸念、
②補正予算が成立していないのに、5月15日からエコポイント制度をスタートさせていることの不当性、
③エコポイントを扱う事務局と業者選定の不透明性、
を指摘した。
5月15日から「エコポイント制度」が発足し、マスメディアが政府広報を担うかのように大々的に宣伝したが、この制度は補正予算が成立しない限り、まったく意味を持たない制度である。予算が成立しないのに、制度が始動するのはおかしい。日本国憲法ないし各種法令に違反しないのか。検証が求められる。
政府が新たに、「基金」に4.4兆円もの資金を投入することが補正予算案に盛り込まれているが、4.4兆円のどれだけが事務経費に充てられるのかが明示されていない。事務経費は政策に貢献する資金ではなく、多くが事務経費に充てられれば、「天下り」拡大などにつながりかねない。
エコカー、エコポイント制度は、高排気量乗用車、高消費電力製品に大きな恩典が付与される制度で、環境対策ではなく、反環境の性格を持つ、企業への便宜供与策である。
福島党首の指摘は極めて重要である。
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知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
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