改革クラブ荒井広幸議員国債費80兆円の根拠
5月21日の参議院予算委員会審議で、改革クラブの荒井広幸氏が質問に立った。荒井氏は、民主党が一般会計、特別会計合わせて212兆円のなかから1割にあたる20兆円程度の支出削減を目標に、歳出削減を実行しようとしていることに対して、批判的見解を表明した。
荒井氏は、社会保障支出と国債費、地方への支出が合計で182兆円存在し、残りの30兆円から20兆円の支出削減を実現することは不可能ではないか、との趣旨の発言を示した。
荒井氏はパネルを用意し、政府支出の内訳を示し、社会保障支出、国債費、地方交付税交付金を赤字で表示した。
録画をしていないので、詳細を確認することができないが、荒井氏は国債費が80兆円規模であると説明していたように記憶する。これは、どこから入手した数値であるのか。
2009年度一般会計当初予算での国債費は
20,243,731,000,000円、20.2兆円である。これが、80兆円に拡大する要因は存在しないと考えられる。
荒井議員は、民主党反党分子が結成した「改革クラブ」に所属して以来、予算委員会審議で、麻生首相を応援する発言を精一杯示しているが、議場にはいつも、白けた空気が広がっている。
麻生氏を応援しようとするのはよいが、信頼できる数値を用いて説明しなければ、逆効果になる。荒井氏は、民主党が提示する数値の根拠があいまいであることを厳しく糾弾(きゅうだん)している。その荒井氏が根拠不明な数値を使用して民主党を攻撃しても、攻撃の成果はあがらない。国債費80兆円の根拠を明らかにして欲しい。
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知られざる真実―勾留地にて― 著者:植草 一秀 |
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