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2009年4月30日 (木)

小沢民主党代表が執拗に攻撃を受ける理由

 産経新聞とテレビ朝日が懸命に追求する小沢一郎民主党代表の代表辞任だが、民主党内の意見分布を見ると、主流派議員で小沢氏代表辞任を求める声は驚くほど少ないのが実態である。

民主党最高顧問の渡部恒三氏、仙谷由人氏、前原誠司氏、枝野幸男氏などの行動が突出しているが、これらの議員はもとより反小沢代表派の議員である。岡田克也副代表も小沢氏の後継を狙う立場であり、個人的な利害が優先しやすい状況にある。

渡部恒三氏は自民党時代、小沢代表と並んで竹下派七奉行の一人に数えられていた。小沢氏とはライバル関係にあった。小沢氏が代表のまま、政権交代が実現することに抵抗があるのだろう。渡部氏は自民党と通じており、巧妙に小沢氏の足を引っ張る行動を繰り返してきたとの有力な証言もある。

この点については、2006年3月3日に収録された、小沢氏側近で元参議院議員の平野貞夫氏、宮崎学氏、と私による鼎談を一度、ご熟読賜りたい。

仙谷氏や前原氏は反小沢氏の行動が際立っており、個人の利害から反党行為をとっている。これらの人物の行動は、民主党支持者の意向に反するもので、民主党執行部が処分の対象として考えるべきである。

「カナダde日本語」様が、改めて小沢氏続投支持の分かりやすい論説を提示下さった。小沢代表の記者会見での発言も併せて掲示下さっているので是非ご一読賜りたい。

マスメディアはこうした民主党内反党分子の声だけを拾い集めて、民主党議員の多数意見であるかのように偽装して報道する。テレビ番組は発言者の姿をまったく示さずに「民主党議員の声」として、「小沢氏代表辞任を要求する声」を報道する。しかし、顔を出さないのだから真偽さえ疑わしいものだ。

既得権益を死守しようとする「政官業外電=悪徳ペンタゴン」は、小沢代表を最大の脅威として、小沢氏失脚工作を展開し続けてきた。

私は昨年5月29日の本ブログ記事に
「自民党が恐れる最大の存在は小沢一郎民主党代表である」とのタイトルで論評を記述し、自民党の小沢氏攻撃の激化に警戒を呼び掛けた。

私は2006年4月に小沢氏が民主党代表に選出された時に、民主党が主導する政権交代実現に向けての本格的活動開始に強い期待を表明した。

講談社サイト「Moura」内、「直言」サイトに当時の見解を執筆した。2006年4月11日付記事
「日本の政治に一筋の黎明が見えた」
2006年4月26日付記事
「民主党が提示すべき三つの主張」
と題する記事を掲載した。

4月11日付記事には次の指摘を示した。

「小泉自民党は弱体化した前原民主党が持続することを強く願っていたと考えられる。
 実質支配下に位置づけられる弱体野党が存在し、表面上、若干の対立図式を演出しながら、水面下で手を握り、与党支配を永続させる。平野貞夫氏の言うところの『新55年体制』の構築とその維持を小泉自民党は熱望していたと考えられる。」

自民党は、水面下で自民党と通じる野党勢力と、表面だけの対立を演出しつつ、安定的な政権運営を維持しようと考えていたのである。こうした、偽装対立の通用しない小沢代表の存在は自民党の脅威になる。

2006年4月23日の千葉7区衆院補選で民主党は劇的な逆転勝利を得た。私は、この衆院補選が政治闘争の転換点になることを予測し、期待し、4月26日付記事に以下のように記述した。

「昨年9月11日の総選挙で自民党は歴史的勝利を収め、小泉首相の独裁者的政治運営が続いてきたが、いよいよ潮流が大きく変化する時期が到来したようである。「満つれば欠くる」、「奢れる者は久しからず」がこの世の常である。メディア・コントロールに洗脳された国民もようやく目を覚ます時期を迎え始めた。」

「4月7日に民主党新代表に小沢一郎氏が選出されると同時に、民主党では現状で考え得る最強の布陣が組成された。小沢一郎新代表を菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が補佐するトロイカ体制である。」

さらに、民主党が提示すべき政策方針について、三点の提言を示した。

「筆者はかねてより、民主党に対して三つの提案を提示し続けている。第一は「郵政民営化」のまやかしを明示し、「真の改革」案を提示すること。第二は、「小泉改革」が意図して切り捨てている弱者に対し、弱者を確実に守る政策を明示すること。第三は「対米隷属」に堕している日本の外交スタンスを、「独立自尊」に転換することである。」

ここでいう「真の改革」とは「天下り根絶」のことだ。「セーフティネット再構築」、「天下り根絶」、「対米隷属からの脱却」を、明確な方針として民主党が示すべきだと主張した。

昨年5月29日付記事に既述したように、自民党は2006年以来、一貫して、小沢一郎氏を最大の脅威と位置付けて、小沢氏失脚工作を展開し続けてきたのだ。

①2007年参院選での執拗なネガティブキャンペーン
②大連立構想の働きかけ
③日銀総裁人事最終局面での小沢氏失脚工作
④複数候補による民主党代表選実施誘導
⑤党首討論での小沢氏攻撃
これらのすべてが、小沢氏の影響力排除を目的とするものだった。

 しかし、これらのすべての工作活動を民主党はクリアしてきた。民主党内反小沢代表派議員が、これらの工作活動に関与してきたのも事実である。しかし、ぎりぎりのところを民主党は工作活動の謀略に巻き込まれずに2009年を迎えた。

 私は西松建設に対する外為法違反での摘発を見て、これを小沢氏攻撃の謀略に活用する危険を警戒した。その警戒感を
1月16日付記事
「手段を選ばぬ「悪徳ペンタゴン」次の一手」
に記述した。

「検察当局が西松建設の裏金疑惑解明に動き出した。「悪徳ペンタゴン」による政権交代阻止活動の一環としての行動であるとの見方が存在する。

「悪徳ペンタゴン」はあらゆる手段を用いて、本格的政権交代阻止に全力を尽くすと考えられる。あらゆる工作活動の本質を洞察して粉砕(ふんさい)し、本格政権交代を成し遂げなければならない。」

「悪徳ペンタゴン」は、総選挙が目前に迫り、ついに「手段を選ばぬ」行動に手を染めた。これが、西松事件での卑劣な「政治謀略」である。目的はただひとつ。小沢代表を失脚させることである。

小沢代表の行動に揺らぎが見られなくなったのは、小沢代表自身が敵の目的を明確に把握したからであると考えられる。民主党内の反党分子は自民党と通じる「悪徳ペンタゴン」の手先である。小沢代表はこれらの「悪徳分子」の行動に警戒する必要があるが、耳を傾ける必要はない。

「悪徳ペンタゴン」が警戒しているのは、日本政治をこれまでの
①巨大な企業献金と直結する「大資本」優遇
②巨大な「天下り」利権と直結する官僚主権構造
③米国への隷従
から決別させ、

①一般国民の利益優先
②巨大な「天下り」利権根絶
③米国への隷従の排除
を実現することである。

政権交代は日本の歴史上、初めての民衆の力によって実現する「革命」である。「革命」実現には巨大なエネルギーが必要だ。既得権益が死に物狂いで抵抗するのは当然のことでもある。

産経新聞、テレビ朝日を「既得権益の走狗」と認識すれば、その異様な行動も理解し得る。

「彼を知りて己を知れば、百戦して殆うからず」だ。権力の走狗の小賢(こざか)しい動きは無視するに限る。

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