小沢代表秘書逮捕・予想通りの政治謀略の深い闇
民主党の小沢一郎代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反の疑いで逮捕された。西松建設から不正に政治献金を受けたとの疑惑がかけられている。日本の政治は、今後の日本の命運を定める天下分け目の総選挙を目前に控えている。
本ブログで繰り返し述べてきたように、既得権力を維持しようとする「利権互助会」である「政官業外電の悪徳ペンタゴン」は、本格的な政権交代実現を強く警戒している。最大の脅威は小沢一郎民主党代表である。
「悪徳ペンタゴン勢力」は、これまで、さまざまな工作活動を展開して小沢一郎代表を攻撃してきた。2007年7月の参議院選挙では小沢代表に対する激しいネガティブ・キャンペーンが展開された。大連立構想も小沢氏の影響力を排除することが狙いであったと考えられる。
日銀幹部人事でも、小沢氏の影響力排除が画策されたと考えられる。また、民主党の代表選挙に際しては、メディアが総力をあげて複数候補による代表戦実現を働きかけた。小沢氏に対するネガティブ・キャンペーンの絶好の機会と捉えたのだと考えられる。
しかし、小沢代表はこれらの工作活動を乗り越えて現在に至っている。世論調査での次の首相にふさわしい人物には、小沢一郎氏が断トツのトップに踊り出た。総選挙後の政権としては民主党中心の政権を望む声が圧倒的多数になった。
既得権益を維持しようとする自民党は絶体絶命の危機に直面している。麻生内閣の支持率は一桁にまで落ち込もうとしているが、無責任な政権放り出し首相が続き、麻生首相が総選挙後4人目の首相であるために、さすがに5人目の首相への政権たらい回しが躊躇されている。
残された方法としては、小沢一郎代表に対して謀略を仕掛けるくらいしかない状況に陥っていた。そのなかで、1月になって西松建設の海外からの不正資金移動問題が浮上した。この問題浮上には「謀略」に匂いが立ち込めていた。
1月16日に「手段を選ばぬ「悪徳ペンタゴン」次の一手」と題する記事を掲載した。記事末尾に以下のように記述した。
「検察当局が西松建設の裏金疑惑解明に動き出した。「悪徳ペンタゴン」による政権交代阻止活動の一環としての行動であるとの見方が存在する。
日本の政治を「悪徳ペンタゴン」から「一般国民の手」に取り戻す、千載一遇のチャンスである。「悪徳ペンタゴン」はあらゆる手段を用いて、本格的政権交代阻止に全力を尽くしていると考えられる。あらゆる工作活動の本質を洞察して粉砕(ふんさい)し、本格政権交代を成し遂げなければならない。」
さらに、1月21日、「西松建設事件に立ち込める政治謀略の匂い」と題する記事を掲載した。
そのなかで、「国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」」主宰者の小野寺光一氏が、1月17日付記事に西松建設裏金摘発問題を取り上げたことを記述した。記事タイトルは「小沢一郎を守れ<西松建設事件は政権交代を阻止するために「亡国の人物」によって用意された国策捜査か?>」だった。
また、1月19日に「喜八ログ」に「謎の憂国者「r」さん」が「ネオリベ最終戦争」と題するメッセージを記述された。
「r」さんは以下のように記述された。
「ブロガーの皆様にお願いがあります。
「西松建設」政治献金問題に関して、小野寺光一さん(評論家)が「何とかして小沢一郎を失脚させたい」勢力によって企てられた「政権交代を阻止するための国策捜査」の疑いがあると指摘されてます。
「小沢一郎を守れ<西松建設事件は政権交代を阻止するために「亡国の人物」によって用意された国策捜査か?>」
(「国際評論家小野寺光一の『政治経済の真実』2009-01-17」
私「r」も小野寺光一氏と同様の危惧を持っています。
これについても書きたいのですが、時間が足りず頭が回りません。
「反自公」ブロガーの皆様に「謀略に気をつけろ!」と注意喚起をお願いできないでしょうか?」
(引用ここまで)
官僚利権を維持したい「官僚機構」=「官」、資本のあくなき利益追求を容認する政治状況の維持を望む「大資本」=「業」、「郵政民営化」などを通じて日本収奪を目論む「外国資本」=「外」、政治権力の狗(いぬ)として世論操作にいそしむ「マスメディア」=「電」と癒着して利権をむさぼる「政治屋」=「政」が結託して、利権維持に努めるのが「政官業外電=悪徳ペンタゴン(五角形)」である。
小泉竹中政治の基本路線は
①「市場原理主義」に基づく経済政策
②「天下り」を中心にする「官僚利権」の温存
③外国資本による日本収奪への加担
だった。
「政官業外電の悪徳ペンタゴン」は、この小泉竹中政治によって、巨大な利権をむさぼってきた。
野党勢力が衆参両院で過半数を確保し、本格的な政権交代を実現すると、政策の基本路線が180度の転換を示す。
①「市場原理主義」を排除し、「セーフティネット」を強化
②「天下り」を根絶するなど、「官僚利権」を排除
③外国資本による日本収奪を殲滅(せんめつ)
が基本路線に置き換わる可能性が高い。
小泉竹中政治の日本外交は「米国への隷属、米国の言いなり」であったが、新政権においては、米国とも距離を保ち、自主独立外交を選択することになる。
小沢代表が民主党を掌握し、求心力を維持し続ければ、本格的な政権交代が実現する可能性が極めて高い状況になった。
悪徳ペンタゴンは窮地に追い込まれて、遂に暗黒政策に手を染め始めたと考えられる。西松建設事件には政治謀略の匂いがぷんぷんと立ち込めている。この仕掛けの裏側には米国が確実に蠢(うごめ)いていると感じられる。
このような問題で標的を攻撃すると、共産党や社民党は、民主党攻撃に転じる可能性が高まる。一石二鳥、一石三鳥の効果を期待できる。
3月4日の衆議院本会議で小泉元首相に同調する自民党議員が少なければ、小泉元首相の政治的影響力は完全に消滅する。この重大ニュースも小沢氏秘書逮捕で陰に隠れる。
小泉竹中一家と米国にとって、「郵政民営化見直し」は利権獲得を邪魔する、絶対に許すことの出来ない存在である。「かんぽの宿」疑惑拡大は巨大疑獄事件に発展する可能性を秘めている。
本来、地検特捜部は「かんぽの宿」で本格行動を起こさねばならないはずだ。「かんぽの宿」を捜査せず、「西松建設」のみを調べるなら、特捜部は正式名称を「秘密警察」に変更するべきだろう。
総選挙に向けて、国民は政治謀略に目をくらまされてはならぬ。次期総選挙では、
①「市場原理主義」VS「セーフティネット重視」
②「官僚利権擁護」VS「官僚利権根絶」
③「対米隷属・売国外交」VS「自主独立外交」
の対立軸に沿って、新しい政権を選択しなければならない。
民主党は「政治謀略」をしっかりアピールしなければならない。また、本格的な政権交代実現に向けて、野党勢力は何が起きようとも、確固たる共闘体制に揺るぎが生じることを防がなければならない。
利権維持のためには手段を選ばない「悪徳ペンタゴン」の断末魔の叫びを冷静に見抜き、マスメディアの小沢代表集中攻撃報道に流されないように気をつけなければならない。「悪徳ペンタゴン」による政治謀略が事前に十分予想されてきたことを認知しておく必要がある。
1月21日付記事末尾に、私は以下の記述を示した。本格的な政権交代を望む、志を共有する同志は、このことをしっかりと認識して欲しいと思う。
「突然浮上した西松建設裏金問題は、民主党攻撃の一方策として仕組まれた可能性が高い。「悪徳ペンタゴン」は「目的のためには手段を選ばぬ」ところにまで危機意識を高めている。
日本の政治を悪徳ペンタゴンの手から国民の手に奪還するためには、決死の覚悟が求められる。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」である。これから表に出る政治スキャンダルには、必ず「政局的」背景があると見るべきである。「国民の幸福を追求する政府」を樹立するには、これからの激闘に勝たねばならない。敵は目的のために手段を選ばない。究極の覚悟が必要である。」
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与党自民党もようやく禁じ手の国策捜査を始めた。
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西松建設OBらかの献金が4年で2千万円程。
年換算にしたら然程大きな金額ではない。
今この時期に『国策捜査』をし、
小沢... [続きを読む]
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きょうも1日中ツアーに出ていて遅く家に帰りつき、やっとヤップデイ1日目の記事を仕上げて投稿したら、民主党小沢代表の資金管理団体強制捜査-秘書逮捕のニュースが飛び込んできた。これは次期総選挙での負けを自覚した自民党のあせりというよりも、明らかにアメリカに陰で操られた一味の小沢民主党つぶしであり、ニホンがマジでやばいことになってきた。
ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報:竹中疑獄ではなく、「小沢疑獄」に乗り出した特捜部
http://amesei.exblog.jp/9415013/
上... [続きを読む]
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この時期の小沢氏への攻撃は、当然に陰謀である。
むしろ、この、あからさまな陰謀が敢行されたことに驚く。
そこまで、自民党の中枢部は追い込まれているのだろうか?!
小沢氏を、それほどまでに怖いのだろうか?
今日の時点から、日本の保守政界は、完全に血みどろの泥仕合合戦に突入する。
先制パンチを食らった小沢氏の側の保守陣営も、もはや、手段を選ばないだろう。
自民党とか、民主党とか、連合とか、経団連とか、読売とか、日経とか、朝日とか、そんな垣根は、今日の時点で完全に吹っ飛んで、極めて個人的で極め... [続きを読む]
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1月に前社長などが外為法違反で逮捕された準大手ゼネコン西松建設に絡む一連の事件が遂に政界に波及し、何と政権奪取を目前に控えた 民主党小沢代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反の疑いで逮捕という事態に発展 した!
(以下、引用開始)
代表秘書逮捕に動揺= 「国策捜査」と反発も-民主
民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書が政治資金規正法違反の疑いで逮捕され、同党内に動揺が広がった。同時に、 次期衆院選を控え、同党への追い風が伝えられる中での捜査に「明らかに国策捜査だ」(中堅)と反発する声 も上がった。... [続きを読む]
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林雨 第四十回 日本@2009年2月 小野冬生
http://www.japancanadajournal.com/
★
二月、某大学から講演を頼まれて日本に行ってきました。
今は歴史に残る大きな変わり目にあるというのが大方の見方ですが、そういう節目だとして二週間強の滞在で見た日本の風景がどんなものであったかについて書きます。素朴な心象描写であってさしたる提言、意見などはありません。
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最新記事の一覧表・・・2月分がコチラ、1月分はコチラに
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
今回は、小沢氏の在日米軍縮小発言について書こうと思っていたら、
昨夜になって、仕事場で「小沢の秘書が逮捕されたみたいだぞ」と
いう一報をきいて、「わお!(・o・)」となってしまった。
「もしかして、西松建設がらみで?」
「うん、政治資金が何とかって言ってた」
「小沢んとこだけ?自民党は?」
「ニュースでは、小沢の秘書のことしかやってなかったけど。」
mew... [続きを読む]
» 西松事件は「かんぽ問題」を隠すため!騙されるな!! [パタリ]
植草さん・・
彼も国策捜査の被害者だ。
彼は小泉偽改革の本質を見抜き、断固として反対を貫いた。
そして痴漢という忌まわしき冤罪に落とされた。
「知られざる真実」これを読めば、
なぜ彼がこうなったかがよくわかる。
今同じ構図が小沢氏周辺で起きている。
「郵政民営化阻止」を阻止するためだ。
かんぽの宿で分かったように、これは巨大な340兆円という国民資産をアメリカに献上するという小泉、タケナカの売国政策だ。
民主党は国民新党を初めとする野党連合と阻止に動いている。
「アメリカの意向に逆らうと失脚する」
... [続きを読む]
» 西松建設疑惑、小沢氏秘書逮捕の案件に関する現段階でのまとめ [A.P.C. socialist's tactics]
<小沢代表>会見 違法性の認識を完全否定 辞任もせず http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090304-00000002-maiall-pol きのう深夜の段階である程度予想はついたが、 罪状否認、辞任なしの徹底抗戦路線。 もはや小沢一郎は腹をくくったのだろう。 こうなったら、もはや生..... [続きを読む]
» 小沢党首の秘書が逮捕 [烏龍と鳥籠]
以下雑感。
・自殺者だけは勘弁な。
・麻生首相、今だけは「支持率調査やってよ」て思ってるだろなー。
・議員の不逮捕特権は正に このシチュエーションの為に想定されたシステムだな。
・民主党が政権獲ってしまえば、捜査の人を罷免できる筈(※1)。この辺は議員の不逮捕特権に対抗する行政側の自衛システムが足りない気がするよモンテスキュー。
結局は西松建設に利益供与をしてたのか、がポイントだと思う。
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» 総選挙いつでもありかもの微妙極まる時期に政治的公正のはずの検察が次期政権確実の野党党首を狙い撃ちってどう考えても検察不信爆発だ [憂き世の日々に埋もれて、たまには温泉へ]
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