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2008年9月20日 (土)

偏向報道下で「民主に投票」が自民を上回る

総選挙を目前に控えて、テレビメディアが自民党だけに民主党に対する誹謗中傷を発言させるのは、「放送法」第3条の2にある「政治的に公平であること」の規定に反している。テレビメディアはいまなお、「政権放り出し首相後継総裁選」報道の名目で、自民党の総選挙事前運動を全面的に支援している。

自民党の民主党に対する誹謗中傷はワンパターンだ。

「自民党は開かれた政党であり、どっかの政党のように出たいやつを出させないことはしない」(9月14日麻生太郎氏)と、民主党の代表選を批判する。

②「各国の若者がテロとの戦いに参加する中、何で日本だけ逃げるのか」(9月12日石破茂氏)と、インド洋給油活動継続を主張する。

③民主党は政策協議に応じず、日銀人事でも「何でも反対を繰り返した」

④小沢一郎民主党代表は党首討論の制度を作っておきながら、党首討論を実行しない。

⑤民主党の姿勢は「自民党政権を解散総選挙に追い込む」ことだけに主眼を置く政局優先、政策不在だ。

 このようなプロパガンダ・デマゴギーが放送のたびに繰り返される。

 一方で、薬害肝炎原告団の福田衣里子さんの衆院選出馬NHKは報道しない。政権交代が実現したら、マスメディアの「偏向報道」の実態を詳細に調査し、関係者の処分を全面的に実行する必要がある。国会に特別委員会を設置すべきだろう。

 上記の自民党の誹謗中傷には、すべて正当な反論が存在する。正当な反論を示す時間が民主党に与えられるなら、大半の有権者は民主党の主張に同意するだろう。選挙期間中のネット情報規制など、選挙期間に入ると一気に規制が強化されるが、選挙期間以外はテレビメディアを「無法地帯」にしてよいのか。

 国会審議が紛糾する最大の理由は、衆議院と参議院で与野党の構成が逆転しているからだ。自民党は衆議院では多数勢力だが、参議院では少数勢力だ。衆議院で可決される法案であっても、野党が賛成できない法案なら、参議院で否決されるのは当たり前だ。それを、参議院で自公政権の提案を受け入れない野党、民主党が悪いと言うのは、幼稚園児以下の発想だ。

 参議院の野党多数勢力は国民の選挙を通じる意思表示の結果生まれたものだ。自民党は思い上がるのもいいかげんにした方が良い。テレビメディアが自民党議員に発言の機会を与えるなら、最低限、このような「あたりまえ」のことがらを司会者が指摘するべきだろう。

 BLOG版「ヘンリーオーツの独り言」」のヘンリーオーツさんが、「あたりまえのこと」が見失われていると指摘されたが、まったくその通りだと思う。「政権放り出し首相後継総裁選」に出馬しているすべての候補者は、あまりにも「目的のために手段を選ばない」品性を露骨に示し過ぎている。

民主党には民主党の正当な主張がある。自民党には自民党なりの正当な主張があるのだろう。相手を不当にののしるのではなく、自己と相手の違いを明確にして、自己の主張を堂々と展開すれば良いのだ。

日銀総裁人事では、民主党は「財務省の天下り利権排除」の重要性を重視した。「中央銀行の財政当局からの独立性」をも重視した。だから、財務省出身者の総裁、副総裁への就任案に反対したのだ。極めて正当で納得性の高い主張だ。

「財務省の天下り利権死守」に執着したのは福田首相だ。民主党の主張が明確であるにもかかわらず、次から次へと財務省出身者の日銀総裁、副総裁への就任案を国会に提示したのだ。民主党が不同意して人事が決定できなくなったのは当たり前だ。

衆参両院による同意は「日本銀行法」が定めている。日本は法治国家だ。政権は当然、法律の規定に従わなければならない。日銀人事を空白にしないために、参議院が同意できる案を提示するのが、政権の当然の責務なのだ。それを、参議院の多数勢力である野党が反対する提案を示し、それが否決されると「野党が何でも反対して困る」とか、「苦労してるんですよ。かわいそうなくらい苦労しているんですよ。」と切れるのは、あまりのも道理から外れている。

自民党は民主党の代表選を批判するが、国民から任された政権運営を1年間に2度も無責任極まりなく放り出しておいて、他党を批判する資格がどこにあるのか。自らの非を非として認め、自らの信念と哲学に従い、主張すべきことを堂々と主張する、謙虚さを備えた賢明さを示さなければ、賢明な国民は愛想を尽かすと思う。

福田衣里子さんが、出馬を決意した思いをブログに記述された。以下に引用する。「頑張らせて下さい。」(2008年9月19日)

救済法成立後、全国各地で「薬害なのに証拠が無い。肝硬変、肝癌にまで至ってしまい、時間との闘いなのに、国は何もしてくれない。悔しい。」という声をたくさん聞いて参りました。

私は、ただ「一緒にこれから頑張りましょう。」としか言えず、歯がゆい思いでした。

薬害肝炎の闘いでも、最終的なツメの段階では官僚との闘いでした。

薬害に限らず、根源を同じとする問題は社会に溢れています。

そして、救えるはずの命が救えない社会に憤りを感じてきました。

根源を正さない限り、今の体制を変えない限り、例え薬害を根絶出来たとしても、このような悲劇は形を変えては現れ、繰り返されるのではないか。

一部の人間の利益の為に、真っ当に生きる大勢の人が犠牲になることが許せない。

行政による犠牲者を無くしたい。

その思いは、ひと時も私の頭から離れることはありません。

不肖の私に何ができるのか?

愛する人や家族の為に一日でも長く生きたい。

そう切望しながら、家族と別れなければならなかった方たちと、これまでたくさんお会いしてきました。

最早、一刻の猶予もありません。

これまで多くの方に支えて頂き、育てて頂きました。

つないで頂いた私の未来と命をどう使うべきか。

悩みぬいた末、出馬を決意致しました。

今なら救える命がある。そして今しか救えない命がある。

多くの命を奪うのも、多くの命を救うのも政治の力だと痛感いたしました。

そして、国民と政治家が一緒になって問題にむかうことが必要だとも感じました。

本来政治とは、命を救う尊い使命を持ったものだと思います。

これからの人生、命で命を繋いでいく生き方が出来たらと思います。

命を守るお手伝いがしたいです。

精一杯、頑張らさせて頂きたいです。

(引用ここまで)

福田衣里子さんの衆院選出馬決断については、Easy Resistance」様「ヒカス」様が記事を掲載されているので、ご高覧賜りたい。政治が放置する膨大な数の薬害被害者が存在する。メディアが焦点を当てた一部の問題に対応しただけで、大きな問題に対して、政府が封印することを福田さんは許せないと感じているのだと思う。力を尽くして闘おうとする福田さんを私たちは力の限り応援しなければならない。

自公政権の現状を観察し続けた一般市民が、政治の主役であることを自覚し、静かに、しかし着実に、「決起」を始めている。福田さんの出馬はひとつの証しだと思う。ぜひ頑張ってほしい。

「特権官僚」、「大資本」、「外国資本」の利益だけを追求する「政治」。「御用放送」に徹する「マスゴミ」。「政官業外電=悪徳ペンタゴン」は結託して、総選挙での政権交代阻止に向けて全エネルギーを注いでいる。

「弱肉強食」を奨励し、「格差社会」を生み出し、政治が真っ先に手を差し伸べるべき人々に対する「セーフティーネット」を冷酷に切り捨てる。米国に隷属して、日本国民の貴重な資産を破格の安値で外国資本に献上する。「ひとにぎりの利権互助会の利権死守を目指す政治」を排除して、「国民の幸福実現を追求する政治」をなんとしても実現しなければならない。

時事通信社が9月12-15日に実施した世論調査では、次期総選挙での比例代表選投票政党で、民主党が自民党を上回った。国民の「政権交代」実現に向けての期待感は日増しに高まっている。「猛毒米流通事件」では、予想通り農水相と農水次官が辞任したが、問題はまったく解決していない。

農政事務所の「検査」の実態「昼食接待」であった疑惑も浮上している。「メタミドホス」よりもはるかに危険な「アフラトキシン」が混入した猛毒米が流通した可能性も指摘されている。「カビ米」が学校給食に使われていたことが発覚したが、「アフラトキシン」混入の疑いについて、徹底的な調査が求められる。「国民の生命を脅かす政権」の実態を明らかにしたうえで、一刻も早く「国民が主役の政権」を樹立しなければならない。

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