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2008年8月16日 (土)

「美しい地上に生きる」という贈り物

「こづかい帳」さんの言葉に胸が詰まった。

「いのちの電話」のひとの言葉。

「みんなが、つらく、そして、脆くて弱いのよ。」

「生きていれば、今よりもっとつらいかもしれない。でも、生きていて、つらいということがなんだっていうの?」

人の世の理不尽・不条理は尽きることがない。

私も絶望的な理不尽と不条理に直面して手折れかけた。みんなが、つらく、そして脆くて弱いのだと思う。

人類の歴史を振り返っても、理不尽は絶えることがなかった。文明の発生以来、支配と被支配関係は脈々と続いてきた。

『知られざる真実-勾留地にて-』に次のように記した。

「世に存在する理不尽、不条理。人生で遭遇するさまざまな試練にどのように立ち向かい、何を目指して生きればよいか。大きな試練に直面するなかで、私は素晴らしい人と巡り会うことによって、ひとつの解答を得た。愛を注ぐこと、愛こそが他のなによりも大切であることを知った。」

「この世に生を受けてから息を引き取るまで、大きな試練や困難に直面することなく生を全うする人もいるだろう。幸福な人生だと思う。しかし、他方で多くの人が試練や困難に直面する。理不尽や不条理は絶えることがない。人は試練や困難を乗り超えねばならない。

 その過程で人は多くを学ぶ。試練や困難を克服する上で「愛すること」の大切さ、偉大さに気づく。傷つく心を癒すために無償の愛を注いでくれる人がたくさんいてくれることを知る。」

 「いのちの電話」のひとは無償の愛を注いでくれたのだと思う。

 『知られざる真実-勾留地にて-』第三章「不撓不屈」12「弱くてもろい社会」には次のように書いた。

「すべての人が平和に幸せに生きてゆくには、社会が良くならなければならない。多くの人が豊かに平和に暮らしている陰に、多数派ではないけれども辛く苦しい思いをしている人がたくさんいることを忘れてはならないと思う。」

(中略)

「私たちは社会のマジョリティー・多数派の陰に隠れているマイノリティー・少数派にもっと目を向けるべきだ。これが政治本来の役割だと思う。政治が利権や大衆人気に走れば、マイノリティーの問題は捨て置かれる。

 みんな同じ人間だ。上も下もない。努力を注ぐことは大切だが、結果が努力と比例するとは限らない。真面目に努力している人が浮かばれず、不正ぎりぎりのすき間を縫い、人の心を踏みにじって社会の階段を登りつめる人もいる。権力に迎合し、癒着して利権をむさぼる人も多い。これが現実だ。

 弱者をしっかり支える社会を創るべきだと思う。どんな境遇に生まれた人でも「生まれて良かった」、「生きて良かった」と思える社会の仕組みをどうしたらつくれるのか考えねばならない。」

 ヘンリー・オーツさんが言われるように、「弱者」という言葉は誤解を招きやすい。本当は人間に「強い」も「弱い」もない。正確に言えば人間は皆弱い。境遇や環境によって「強く」感じたり、「弱く」感じたりするだけだ。すべての人が生存権を脅かされることなく「生きがい」を感じて生きてゆける社会を創り出さなければならないと思う。

 小泉「偽装」改革は生存権を否定する風潮を作った。

 人間の尊厳を損なう非道を日本社会に蔓延させた。

 「特権官僚」、「大資本」、「外国資本」と「政治屋」、「マスメディア」が結託し、日本を冷酷な社会に変容させた。

 私たちは「人間の心」を取り戻さなければならない。

 飯田史彦氏の著書『生きがいの言葉』の冒頭メッセージから、私も力をもらった。拙著に紹介したが、以下に引用する。

    

「あなたはまだ、その時じゃないわ。

まだ、そちらでの仕事が終わってないもの。

あなたはそこに残って、一瞬一瞬を精一杯に生きなければならないの。

美しい地上に生きるという贈り物を、味わわなければならないのよ。

これだけは、いい残しておくわね。

夕日も花も大切な人も、ひとつひとつ、喜びをもって見つめなさい。

そして、ほかの人にも、その喜びを、教えてあげなさい。

愛を注いであげなさい。

愛こそが、ほかのなによりも大切なものだから。

母さんは、いつも、あなたのそばにいるわよ。

(先だった母から、後を追って死のうとする娘へのメッセージ)」

   

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