2025年5月16日 (金)

孫崎享著『私とスパイの物語』

とても面白い本を紹介させていただく。 孫崎享著 『私とスパイの物語』(ワニブックス) https://x.gd/S0oGS 紹介文には次のようにある。 元駐イラン大使・元国際情報局局長 孫崎享。 元外務省・情報機関のトップが書き残す、世界の諜報活動の実態と自伝的回想録!  日本で最もスパイと接触、交流した人物が描き出す圧倒的迫力で迫るスパイ・ノンフィクション 孫崎氏は東京大学法学部在学中に外交官試験に合格。 東大を中退して外務省に入省。 英国、ソ連、イラク、カナダに駐在。 その後、駐ウズベキスタン大使、駐イラン大使を歴任した。 外務省本省では国際情報局長を務められた。 本書の最大の特徴は〈実話〉であること。 私とは別人の〈スパイ〉について記述しているが、 私自身が〈スパイ〉の側面を有すると...

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2025年5月14日 (水)

高市早苗が憲法審暴走を直訴

現在の国民投票法には重大な不備がある。 日本国憲法は憲法改正について次の条文を定めている。 第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。 憲法改正発議には衆参両院で総議員の三分の二以上の賛成が必要。 憲法改正が発議されたのち、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、過半数の賛成によって承認される。 〈憲法改正発議〉ののち〈国民投票〉というプロセスを経ることが必要である。 日本国憲法には改正の条文があるから、憲法改正を論議することは妨げられない。 日本国憲法は良い憲法だから一言一句変...

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エゴ吹き荒れる新幹線敦賀延伸

北陸新幹線の大阪延伸問題の紛糾はこの国の劣化を象徴する事案。 日本全体にとって何が最善であるかを考えて結論を導くべきだ。 ところが、それぞれの主体が〈自己の利益〉を基軸に主張を展開している。 愚の骨頂だ。 わが町に新幹線を呼び込みたい。 この発想自体が時代遅れの昭和の発想だ。 わが町がどうなるではなく、日本全体にとって何が最善かを考えるべきだろう。 急激な勢いで少子高齢化が進む。 住宅でさえ過剰になる時代。 日本経済の衰退は目を覆うばかり。 ほとんどの国民が老後の生活が成り立つのかどうかを不安に感じている。 財政危機が叫ばれるが、社会保障支出を切り刻めとの号令が発出されるほど日本の財政事情が悪化している。 財政事情が悪化している局面での財政対応においては 「不要不急の財政支出を抑制する」 が...

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2025年5月12日 (月)

ルール順守もできない関西万博

大阪万博を訪問する人数が想定をはるかに下回っている 有料入場者数が一定水準を超えないと赤字になる。 このため、集客に懸命になっている。 数字のつじつまを合わせるために、小中学校の児童生徒の無料招待が行われているが児童生徒のチケット代は公費から支払われる。 したがって、収支から無料招待分は差し引く必要がある。 入場者数が足りずに赤字になるのと税金を投入して無料招待するのは同じこと。 公費負担でない入場料収入で収支を計算して発表しないと万博事業の採算が取れたのかどうかが明らかにならない。 公費による無料招待については万博の収入金額から除外して計算する必要がある。 入場者不足を糊塗するためにスタッフの万博会場入り人数を盛り込んで数字を発表しているそうだが、姑息なことはやめるべきだ。 そもそも、公費...

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2025年5月11日 (日)

しょぼい減税を-ぶっ壊す!

7月に予定される参議院議員通常選挙。 大事なことは選挙に行くこと。 投票したいと思える候補者や政党がない。 主権者の思いは切実だ。 しかし、選挙に行かないことは参政権を放棄すること。 国民は選挙で代表者を選び、この代表者が国会で国政を担う。 選挙に行かないことは、このプロセスに関与しないことを意味する。 自分の意に沿わぬ政治が行われても、選挙に不参加だから不平不満を言えなくなる。 「選べる中での最善」を選ぶしかない。 また、自分が投票した候補者、政党が国政を担えない場合も多い。 国会多数勢力が意思決定で圧倒的な影響力を発揮する。 投票先が国会少数勢力であると、選挙で示した意思が国政に反映されにくい。 多くの問題点は残る。 しかし、参政権を放棄することは、すべてを諦めることにつながり、賛同でき...

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食料安全保障軽視する不見識

令和の米騒動が続いている。 コメ価格は高騰を続け、店頭のコメ在庫も底をつき始めている。 政府は備蓄米を放出していると言うが価格高騰は止まらない。 根本原因は米の供給不足。 政府がコメ生産を抑制してきた。 また、コメ農家の収入が限界まで抑制されてきた。 コメ農家の年収は1万円。 時給10円。 この所得環境下で誰が過酷なコメ作り農業に力を注ぐのか。 政府は農業人口削減に力を注いできた。 日本農業は風前の灯。 食料自給率は38%にまで低下している。 コロナショックが浮き彫りにしたのは食料危機が発生すれば海外からの食料供給が遮断されること。 日本国民が餓死する可能性が顕在化した。 国家の最大の役割は国民のいのちと暮らしを守ること。 その根幹が食料の確保である。 米国は食料が最重要の〈戦略物資〉である...

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2025年5月 9日 (金)

お粗末な西田昌司参院議員

自民党参議院議員の西田昌司氏が5月3日に沖縄県那覇市で開かれたシンポジウムで講演し、戦後の教育は間違っており「でたらめだ」と主張した。 さらに、沖縄県糸満市の「ひめゆりの塔」における沖縄戦で犠牲となった「ひめゆり学徒隊」の説明について 「何十年か前にひめゆりの塔を訪れ説明を読んだが、日本軍が入ってきてひめゆり(学徒)隊が死んだ。そして米国が入ってきて沖縄が解放されたとの文脈で書かれていた」 と述べた。 西田氏は、旧日本軍を念頭に 「亡くなった方は救われない。ひどい。歴史を書き換えられるとこういうことになってしまう」 と発言。 また、 「沖縄の地上戦の解釈はかなりむちゃくちゃな教育になっている」 とし、 「自分たちが納得できる歴史をつくらないといけない」 と述べた。 シンポジウムは神道政治連盟...

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2025年5月 8日 (木)

対米交渉の戦略上の誤り

トランプ経済政策で右往左往する日本政府。 基本戦略が間違っている。 ものごとは大局から判断しなければならない。 日本サイドが慌てふためいて譲歩すべき事項であるのか。 それとも、非は先方にあり、先方が誤りに気付いて引き下がるのを毅然と見守るのか。 中国の対応と日本の対応が好対照をなしている。 トランプの高率関税政策に矛盾がある。 矛盾は必ず米国に災厄を招く。 米国は自らの誤りによって窮地に陥り、上げた拳を降ろすことを迫られる。 この大局の読みがあれば慌てる必要はない。 毅然とした対応を示すことが最善だ。 これを実行しているのが中国。 やがて米国が譲歩するしかない。 これを見越して王者の振る舞いを示している。 日本は高率関税に慌てふためいて米国に馳せ参じ、御用聞きに回っている。 この卑屈な対応に...

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